北信越地方
北信越地方
北信越地方は、北陸3県(富山県、石川県、福井県)と信越地方(長野県、新潟県)を合わせた地域である。北陸信越地方ともいう。
歴史的に古代の「越国」と呼ばれた地方を多く含み、若狭国から越後国までの範囲におよぶ。明治時代頃までは「ほくろく」と読まれていた。この北陸地方の道路を指して「越路」「北陸道」と呼ぶ事もある。
雪国として有名な地方である。シベリア寒気団が山脈にぶつかることで冬の大雪と春からの雪解け水をもたらす日本海側気候を呈している。特に新潟県南魚沼市や上越市の周辺は、日本で五指に入る豪雪地帯となっており、スキー場が多く立地している。
代表的な山麓として、日本三名山に数えられる、立山連峰(富山県)と白山(石川県・福井県)が挙げられる。
2015年に開通した北陸新幹線によって、より手軽に行けるエリアとなった。観光地としては「立山アルペンルート」、「黒部ダム」、「宇奈月温泉」、「五箇山」、「おわら風の盆」などが有名。
北部を日本海に面している富山県は豊富な海産物が水揚げされ、名水百選や平成の名水百選に選ばれる場所が県内に4ヶ所あり、名水どころとしても有名。
金沢市にある兼六園は、日本三名園の一つに数えられ、年間を通じて多くの観光旅行者が足を運ぶ観光スポットである。また、金沢エリアには武家社会の一端を垣間見ることのできる長町武家屋敷跡があり、能登エリアには千里浜なぎさドライブウェイや能登半島国定公園などもある。
「聖域の岬(珠洲岬)」「巌門」ヘ足を伸ばすのもおすすめ。「鶴仙渓」や白山神社の総本山「白山比咩神社」など、内陸の見どころも見逃せない。
美しく壮大な自然を目の当たりにすることができる福井県には国の名勝及び天然記念物に指定されている東尋坊や一乗谷朝倉氏庭園などがある。大野藩の県庁が置かれていた大野城や丸岡城などの城郭も存在する。
「福井県立恐竜博物館」や「めがねミュージアム」「平泉寺」など地元の歴史や文化を垣間見る施設も人気が高い。食の楽しみは王道の越前ガニのほかおろしソバやソースカツ丼といったB級グルメもお勧め。
南北に長く、日本アルプスと呼ばれる3つの非常に大きな山脈を抱える長野県。日本一長い川「信濃川」も流れ、非常に起伏に富んだ地理を持つ。
国宝松本城や善光寺など豊富な観光資源を有し、美ヶ原温泉や上諏訪温泉などの温泉も豊富で、湯治を目的とした旅行者も大勢足を運んでいる。おやき、そばといった素朴な郷土料理が多いのも特徴的。
日本有数の米の産地としても知られる新潟県。上越エリアには、上杉謙信の居城として知られる春日山城跡や福島城、高田城跡などもある。
新潟県は北と西に長細い形をした県で、一方を日本海に、もう一方を本州に接している県である。新潟県は山や峠が多く、日本海側は豪雪地帯であり、地域によって風習や気候などが異なることから上越地方、中越地方、下越地方、佐渡地方に分けられている。