山寺（山形市）

正式には宝珠山立石寺。慈覚大師によって開かれた天台宗の古刹。芭蕉の「閑かさや岩にしみいる蝉の声」の句はあまりに有名。うっそうとした老樹のなかに、いくつもの堂宇がたたずみ紅葉に包まれる秋、墨絵の世界に転じる冬は趣がある。

山寺芭蕉記念館（山形市）

旧有路家住宅。芭蕉が「奥の細道」で滞在したところとして知られる。

蔵王温泉（山形市）

奥州三高湯の一つとして古い歴史を持つ。伝説によると東征した日本武尊に従った吉備多賀由（キビノタガユ）によって西暦110年頃発見され、多賀由から転じて高湯と呼ばれるようになったという。

封人の家（最上町）

旧有路家住宅。芭蕉が「奥の細道」で滞在したところとして知られる。

最上川舟下り（戸沢村）

山形県を南北に貫流し、酒田市では日本海にそそぐ最上川は日本三急流のひとつとして知られ松尾芭蕉の「五月雨をあつめてはやし最上川」の句でも知られる。仙人堂、白糸の滝をはじめ多くの滝や雄大な渓谷美を楽しみながら船頭の最上川舟唄を聞き、古口〜草薙温泉の区間や高屋（古口）を発着地とする舟下りを楽しむことができる。

出羽三山三神合祭殿（鶴岡市）

月山・羽黒山・湯殿山の三神を合わせて祀り、内部は総朱塗りで屋根の厚さ約2.1mに及ぶ茅葺きの豪壮な建物である。現在の社殿は1818年に再建されたもの。また羽黒山には高さ29mで東北地方における唯一の国宝の五重塔がある。

致道博物館（鶴岡市）

鶴岡の歴史を知る上で代表的な観光施設。鶴岡公園の西隣にあり元々は庄内藩主酒井氏の御用屋敷だったところ。重要文化財の旧西田川郡役所や多層民家、旧鶴岡警察署庁舎などが移築されている。

善宝寺（鶴岡市）

海の守護神・竜神を祀り、海上安全や大漁豊年祈願に訪れる人が多い。本堂や龍王殿、五重塔などの諸堂塔が立ち並ぶ。境内裏手の貝喰の池には寺を守り祈願を成就してくれる二竜神がひそむと言い伝えられる。

山居倉庫（酒田市）

米どころ庄内のシンボルで1893年旧藩主酒井家によって建てられた米の保管倉庫は米の積出港として賑わった酒田の歴史を今に伝える。白壁、土蔵造りの9棟からなり内部の湿気防止のために二重屋根や夏の高温防止に欅並木を配するなど自然を利用した先人の知恵が活かされた農業倉庫として現在も利用されている。庄内米歴史資料館が敷地内に併設されている。

上杉神社（米沢市）

上杉謙信公を祀る神社で米沢城本丸の奥御殿跡に建てられ、大正時代に再建された。4月29日の例大祭から5月3日まで米沢上杉まつりが開催され武者行列などの上杉行列、川中島合戦の再現などが催される。

上杉家廟跡（米沢市）

上杉謙信以来の上杉家藩主の墓所。境内には樹齢400年を越す老木があり、上杉家歴代藩主の墓を守っている。

銀山温泉（尾花沢市）

かつて江戸時代初期の大銀山として栄えた「延沢銀山」の名称に由来しており大正末期から昭和初期に建てられた洋風の木造多層の旅館が銀山川の両岸に沿って軒を並べ、昔ながらの独特な景観を味わうことができる。