岐阜城（岐阜市）

1567年織田信長が天下統一の本拠地とした岐阜城は金華山にあり、最上階からは眼下に鵜飼で有名な長良川、東には恵那山、木曽御嶽山、北には乗鞍、日本アルプス、西には伊吹、養老、鈴鹿の山系、南には濃尾平野を望むことができる。

長良川の鵜飼（岐阜市）

1300年の歴史を持つ鵜飼。清流・長良川の水面では期間中、中秋の名月と増水時を除いて毎夜繰り広げられる人と舟、鵜が一体となった総がらみは壮観。篝火のもと鵜匠と鵜が織りなす華やかな伝統芸能を屋形船に揺られながら楽しむことができる。

関ヶ原古戦場（関ヶ原町）

徳川家康と石田三成が命運をかけ激突した天下分け目の合戦跡。墓や首塚、陣跡が点在している。

養老天命反転地（養老町）

養老公園内に意外性との遭遇をコンセプトとした体験が庭園の「養老天命反転地」がある。約1.8haの巨大な楕円形のすり鉢状の中に岐阜県と日本列島を模した造形物などが設置され、その中に回遊路を張り巡らした構造となっている。

下呂温泉（下呂市）

江戸時代の儒学者・林羅山によって有馬・草津とともに日本三名泉のひとつとされた。飛騨川沿いに涌く噴泉池は開放感にあふれ約70軒の宿泊施設のある温泉街では、共同浴場や無料の足湯を楽しめる。

馬籠宿（中津川市）

木曽十一宿の最も南にある宿場。文豪・島崎藤村の出生地で藤村記念館など見どころも多彩。十曲峠の万畳が郷愁を誘う。

恵那峡（恵那市、中津川市）

1924年、大井ダムの完成によって木曽川中流部の峡谷に誕生した人造湖。変化に富んだ四季の自然、奇岩、怪石が創りだす渓谷は天下の景勝地の名にふさわしい。遊覧船が整備されている他、ほとりには温泉や遊園地などもある。

奥飛騨温泉郷（高山市）

3000m級の北アルプスの麓に広がる県下最大の温泉地域。古くから湯治場として親しまれてきた平湯、福地、新平湯、栃尾、新穂高の5つの個性豊かな温泉地が集まる。日本でも有数の露天風呂があることで知られる。

「高山市三町」「高山市下二之町大神町」（高山市）

二地区が国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。昔ながらの町家や造り酒屋、蕎麦屋などが連なる古い町並みは江戸時代の風情を今日に伝える。

高山陣屋（高山市）

江戸時代に郡代・代官が治政を行なった場所で御役所や群代役宅、御蔵などを総称して陣屋と呼ぶ。幕末には全国に60数ヶ所あったと言われている郡代・代官所の中で全国で唯一建物が現存する遺跡である。

白川郷合掌造り集落（白川村）

庄川の流域に点在する集落の中ほどに位置するのが荻町集落で、合掌造り59棟のほか寺院本堂、庫裏、ハサ小屋、板倉などの伝統的な建物などが残されている。毎年春先には集落の人たちが行う茅葺き屋根の葺き替え作業が見られ季節の風物詩となっている。富山県の五箇山の合掌造りとともに世界遺産に登録された中では最も大きな集落である。