仙巌園（鹿児島市）

薩摩藩主島津家の別邸で錦江湾や桜島の周辺の景色を取り込んだ借景の大名庭園として知られる。19世紀には広大な庭園に軍事、富国強兵事業の中心となった工場群「集成館」が建てられ、現在旧集成館の機械工場は島津家の歴史と集成館事業を伝える尚古集成館として残されている。

城山展望台（鹿児島市）

「東洋のナポリ」ともいわれる鹿児島の市街地や錦江湾、桜島が一望できる丘の上にあり夜景が美しいことでも知られている。城山は西南戦争では西郷かたの砦となり激戦地だったところで、西郷洞窟をはじめ多くの史跡が残っている。

湯之平展望所（鹿児島市）

桜島北岳にある標高373mの展望所からは、対岸の北方はるか霧島連山から南端の開聞岳に連なる広大なライン、桜島南岳の山頂の空に吹き上げる噴煙を見ることができる。

霧島神宮（霧島市）

創建が6世紀と古い歴史を誇り建国神話のニニギノミコトを祀った神社で、荘厳かつ豪華絢爛な格調高い朱塗りの社殿をもつ。年間100以上の祭儀が行われ中でも毎年元旦と2月11日に本殿で奉納される九面太鼓は勇壮な郷土芸能として知られる。

知覧武家屋敷群（南九州市）

薩摩の小京都「知覧」を代表する美しい町並みが続く麓地区にある知覧武家屋敷群は、薩摩藩の武家町の一つで江戸時代中期にほぼ現在の町並みが形成されたと考えられている。武家屋敷群の屋敷のたたずまいに加え、曲折ある道路に沿って連なる石垣と生垣の美しさが見事で国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている他、七つの庭園は国の名勝指定を受けている。

知覧特攻平和会館（南九州市）

第二次世界大戦時に開設された陸軍飛行学校の分校が特攻基地となり多くの兵士達が飛び立った。その跡地に平和の願いを込めて建てられた「特攻平和会館」には若き隊員達の遺書・遺影が展示されており訪れる人の涙を誘う。

長崎鼻（指宿市）

薩摩半島の最南端に突き出た岬で浦島太郎が竜宮へ旅立ったところと伝えられ、乙姫様を祭った竜宮神社もある。薩摩富士と呼ばれる「開聞岳」やはるか海上に浮かぶ屋久島や種子島なども見えることがある。

薩摩金山蔵（いちき串木野市）

350年の歴史を持つかつての薩摩藩の金庫・串木野金山に薩摩精神文化と本格焼酎のルーツを求め、500年にも及ぶ日本の蒸留酒・本格焼酎の歴史を発掘することでいにしえの文化を後世に語り継ぐ場所として生まれた。坑道内トロッコに乗って焼酎仕込蔵と貯蔵庫の見学もできる。

曽木の滝（伊佐市）

滝幅210m、高さ12mの壮大なスケールを誇り「東洋のナイアガラ」とも呼ばれる。滝の周辺一帯は自然公園となっており四季の彩りも美しく桜や紅葉の季節にはイベントも開催される。